整理収納アドバイザー兼デザイナー物件のような間取りを描くのが得意な加賀です^ ^

今回は押さえておくと後々建物のコストダウンにつながる
「いらない設備」について解説して行きます!
これを見ればあなたの新居が「うまくコストダウンができた!」
「収納力が上がった」
「空間があまった!」など設計に活かして、
使い勝手も良くする「いいこと尽くし」の内容で必見です!
突然ですか、あなたは新しい家に住んだ際に↓コレ欲しくないですか??
目次
実は要らない「ウォークインクローゼット」
欲しいですよね??
.
.
.

意外ですよね。
本来の収納の考え
1. 間取りのご要望でよく聞く設備
住宅営業をしているとほぼ100%のお客様より「収納がたくさんほしい」というご要望を受けます。
その中でも「ウォークインクローゼット」が欲しいは
断トツの1位でご要望を頂くことがとても多い収納設備ですが、、、
「沢山収納」できますが、「収納力」は無いことにお気づきですか??

モノは収納できるけど「収納力」がないと空間の無駄使いになりますので、
あなたが新しい家で収納したいモノを思い浮かべながら続きを読んでくださいね♪
2. 収納とは
建築での有効な「収納」とはただ単に、モノを入れることができる空間ではありません。
あなたが収納したものを「欲しいとき」「収納したいとき」に
“一瞬で仕舞えて取り出せるもの”を「収納」と言います。
つまり整理整頓が常にできる状態です。
収納力がある収納は、日常の
「どこに仕舞ったっけ?」「これどこに仕舞おうかな」を無くすモノだと思ってください。
3. ウォークインクローゼットは整理に向かない
さて、「収納とは」を理解して頂いたところで、
ウォークインクローゼットは「収納」として有効だと思いますか??
まず、こんな流れでこんな言い方だと全然思わないですよね?笑
実はウォークインクローゼットは収納する「量」は稼げますが、
「量を把握しきれない」と言うデメリットが存在します。
実例で話しますが、展示場にいらっしゃる建替のお客様皆様へ僕は質問をしています。
↓こんな感じで。

(嫌味ではなく、効率的な「収納」のノウハウを把握してもらうための質問です)
すると、ほぼ100%以下回答が返ってきます。

これでは「収納」したことにならずただ単に
「いらなくなった物置」として納戸が存在している証拠になるんですね。
せっかく一軒家を建てているのにもったいないです!!
実はウォークインクローゼットとは空間を大きくとっただけで、
整理整頓には向いていない空間だと認識してください!
この「収納ではなく、ただの物置」ということが
ウォークインクローゼットの秘密①です。
4. ウォークインクローゼットは無駄なスペースを生む
さて、下のウォークインクローゼットを見てください。
手書きでわかりにくいかもしれませんが逆に私がプロだとわかるかも?
良く間取りで見るウォークインクローゼットですよね。
これ、実は「タタミ半畳分」を無駄にしているということをお気づきですか??
こちらをご覧ください↓
この、赤いところが「タタミ半畳」もったいないところです!
作業スペースとなるので、物が置けないただの作業スペース(廊下)ですね。
ウォークインクローゼットの秘密②は「無駄な作業スペースが増える」です。
5. ウォークインクローゼットではなく、どんな収納が良いの??
ウォークインクローゼットでは、主に収納するものとしては「洋服」というご要望が多いです。
洋服に関しては収納奥行きを600mm(60cm)に設定するとハンガーが余裕でかけられるので、
↓こんな感じだとどうでしょうか??
ウォークインクローゼットと同じ収納量で、
「作業スペース」を部屋に取り込めるので上手く空間の活用が図れます!!
しかも、扉を全部開くと収納内が全て見渡せるので
整理整頓がしやすくいらなくなったモノを発見しやすくなります♪
6. どんな時にウォークインクローゼットが必要になるの?
では、どんな時にウォークインクローゼットが必要となるのでしょうか。
想定される場面が2点あります。
①女性が着替えをするスペース
意外ですよね?実は結構「旦那さんに着替えは見られたくない」というご要望の場合、
ウォークインクローゼットは大変有効な空間として活用できます。
※注意点があります。この際照明計画を自然光色にしないと、
「黒」と「紺」の見分けがつかないので、照明は「自然光色」にしてください!
②部屋を割り振ったら四角の空間ができた場合
よくウォークインクローゼットが出現するのは、
ご要望の部屋を割り振っていったら、
四角の空間が生まれた場合にウォークインクローゼットにすることがあります。
部屋優先で作っていったら収納がウォークインクローゼットになるパターンですね!
ただし、「整理しにくい空間」「作業スペースがもったいない」など感じられれば、
部屋をもっと大きくしてもいいと思いますので、
あなたの間取りを作る際には「何が優先か」をしっかり考えてくださいね!
7. まとめ
いかがでした??収納が欲しい!と思われていたあなたには意外な情報でしたよね。
ウォークインクローゼットの特性を理解することで、
建物を無駄な部分を省き、コンパクト化することもできるので、
坪単価でいうと、60万円坪単価のメーカーではタタミ半畳節約するだけで、「30万円」もお得になる計算ですよ!
30万円はかなり大きい予算で、収納内部の棚の充実をしてより収納美人になってもいいかもしれませんね!
ちなみに、建売住宅や、マンション、賃貸は皆さんの「ウォークインクローゼットは良いもの!!」と
勘違いしていることを想定して「ウォークインクローゼット付き!」とアピールしてきますので、
本当にあなたの希望と収納がマッチしているかしっかりご自身で判断してくださいね!
ほかにも、もっと収納では気を付けないといけない事や、
いらない可能性がある設備がありますので、どんどん記事更新していきますね!お楽しみに♪
では、また~^^♪
コメント