「木造住宅」 買うなら知っておきたい耐用年数を考えたら総ヒノキはやめとけ!って本当!?

こんにちは!現役ハウスメーカー営業マンの加賀です^^
加賀
加賀

「木造住宅は安い??」の疑問に関連する今回は木の「耐用年数・目利き」の話をします♪

 

木造住宅の木の目利き

今回は、宮大工の親父の知識もありますので
「へぇ!」という内容とハウスメーカーの営業からの知識を織り交ぜてお伝えしますね。

さて、住宅を検討中のあなた。
住宅営業マンから以下の言葉を言われたら嬉しいですか??
(頭で考えず素直な感想を思い浮かべてください)

  1.  「ご新居の構造をすべて、ヒノキで造らせて頂きます」
  2. 「特一等のグレードの木を使用しています」
  3. 「国産の木を使用しています」
  4. 「芯持ち材を使用しています」

いかがですか??なんか良くないですか??

「ふむふむ、国産のヒノキの木で、特一等!? 芯持ち材?(強いのかな?)
一条さん
一条さん

でも良さそう!!高そう!!」
と、思いませんか??

実は...ひとつも良くないです!!更にはめちゃめちゃ安いです!!
※上記①~④は僕が潜入調査をして実際に営業マンから言われた言葉です。

こんな偉そうなことを言っている僕も高校生の時、
親父から急に同じようなことを言われて
「え、良いんじゃないの?」と言ったら頭を叩かれた記憶があります。笑

なぜ、国産・特一等・総ヒノキが良くないか解説していきますね!

 

① 「ご新居の構造をすべて、ヒノキで造らせて頂きます」

これは総ヒノキの家の事ですが、「総ヒノキの家」聞こえがいいですよね??
ヒノキは湿気に強く、高級旅館で「風呂」にも使われていて
良いイメージが定着していると思います。

また、建築現場では玄関の框(玄関のタタキから上がるところ)や
土台(基礎の上に一番に乗せる横材)に使われます。
なぜここかというと、湿気を含んだ地面に近いからです。
湿気は建物の敵のため、湿気に強いヒノキというのは重宝されてきました。

でも、ヒノキ=良い木  ということではないんです!!

誤解のないように付け加えると
ヒノキは良い木ですが、ヒノキと言えば全部が家に向いている良い部分ばかりではない。

という感じです。

 

ヒノキに限らずですが、「良い木」というのは以下の条件を満たします。

  • 節が少ない もしくは 無い(節とは木のホクロのようなものです)
  • 割れが無い
  • 反り・曲がりが無い
  • 含水率が低い(水分がほぼ無い)
  • ヤニツボが無い
  • などなど、、、

上記のような条件を満たしていくと良い木になっていき、
金額もドンドン上がっていきます。

ですので、総ヒノキ=高い は間違いではないですが、
総ヒノキで上記良い木の条件を満たした家を作ろうとすると、大体坪単価100万円を超えていきます。
条件を満たしてやっと

総ヒノキ良いグレードの木=高い となります。

② 「特一等のグレードの木を使用しています」

これは木のグレード、ランクのことを言っています。

実は「特一等」は要注意です!!
「特別な一等」グレードなので高そうですよね??

「え?当然高いでしょ。」と思いますよね。

実はめっちゃ安いです!笑
加賀
加賀

しかも全然良い木じゃなくて、
それなりの大工さんに見てもらうと
「え、ナニコレ、構造に使っちゃうの??」というくらいのダメな木だったりします。

「特一等」は日本農林規格(JAS規格)の‘’規格「外」‘’グレードです。
なんと、「規格外の中では一番いいですよー」といった、
節だらけ、やにつぼ、曲がり、ねじれ、割れだらけのダメ木なんです。
(ホームセンターでも売ってます)

JAS規格内の木は全く聞いたことのない名前で存在していて
「無節」「上小節」「小節」などの名前で存在しています。
特に「四方無節」はもし出会ったらかなり興奮していいです。
めちゃめちゃ良い木です。

出会ったらきっと手が震えます。
加賀
加賀

ちなみに、柱は3m一本単位で売っておりますが、
↓こんなに価格差があります。

・ヒノキ特一等(3.5寸角)柱(JAS規格外) → 4,000円~5,000円くらい

・ヒノキ 無節(4寸角)柱(JAS規格外) → 40,000円以上

なんと8倍以上同じヒノキでも価格差が出るんです!!

どうです??木造はピンキリありすぎませんか??
むしろ、この知識なく住宅展示場に行っていたら怖くないですか??

 

③ 「国産の木を使用しています」

あなたは「国産」と聞いて良いイメージありますよね??

「え、これもダメなの!?」

はい。実はこれもダメな確率が高いです!
ここで問題ですが、
「日本で一番林業の面積を持っているハウスメーカー「住〇林業」さん
このハウスメーカーは国産の木を構造に使用しているでしょうか??」

使用している or 使用していない
.

.

.

.
正解は「使用していない」でした。
(僕の問題の出し方はそろそろバレているかもしれませんが、大体思っていることと逆です。笑)

住〇林業さんは大事な構造体には国産の木をたくさん持っていようが、国産の木を使っていません。
(安い商品には使っている可能性があります)

実は国産の「良い木」は住宅市場にはほとんど出回りません。
どこに行ってしまうかというと、お寺や高級旅館の玄関框、
お寿司屋さんのカウンターなど伝統建築と密接に関わり合いのある業界の構造体や、装飾として出回っています。

また、国産の良い木は戦後にほぼ刈り取られています。
今、日本に生えている木は古くて70歳程度。
材木として良い木とされるのは樹齢80年以上を経過した木とされているため、日本にはほとんど良い木は残っていないんです。

「国産」で良いとされるいい例は「お肉」と「野菜」くらいですかね。木はありえません。

ではどこの木が今、良いとされるのか。
※正確な言い回しは、どこで育った木が良いグレードになりやすいか。ですね。

それは、北欧、北米の緯度が高い国で育った木です。

なぜかというと、緯度が高いので夏の期間が短く冬の期間が長いからです。
木の断面、年輪を見ると、白い部分と濃い色の部分で分かれていますが、
1年のうち白いところが夏に育った部分、濃い色のところが冬に育った部分になります。

夏が短く、冬が長いほうが硬い組織が多く、年輪がギュッと締まって良い木となりやすいんですね!
ですので、良い木を扱っているメーカーはカナダなどから木を輸入して使用しています。

実際、ローコストと呼ばれるメーカーに行くと上記のような
国産の恥ずかしいグレードの木を自慢して建物を訴求しています。

(だから日本の住宅は寿命が短い!怒)
加賀
加賀

建売住宅もすでに建ってしまって構造が見えない分とてもやっかいです。
(国産の低グレードの木で作っているため、相場より建売は安いんです)

 

④ 「芯持ち材を使用しています」

これは、木の中心の芯が柱や梁に含まれていることを指します。
これも良さそうに聞こえますが、あまり良くありません。
(僕はこれを言われたら一番腹立ちます)
なぜか想像できますか??


なかなかできないですよね!
これを機会に覚えていただくと正しい知識を持って住宅検討できますよ!

実は木の「中心」が1本の柱、梁の真ん中付近にあると
腕のいい大工さんでも「将来曲がる方向」がわからないからです。

大工さん言葉に「いい家を買うとしたら山を買え」という言葉があります。
(お察しの通り、現実不可です。笑)

何故かというと、実は腕のいい大工さんは製材された木材を
将来曲がる方向を計算して木の性格を見てから、
大雑把に説明すると東で育った木を西に使い、北で育った木を南に使うからです。

「山」の木は遠くから見ると太陽の方を見て生えているため、
ろうそくの火のように山の中心に少し寄りかかるような形で曲がっていきます。
僕の親父のような大工さんは、「はい、これ東、これは、西。」とか、
傍から見ていると何やっているかわからない作業を現場で1ヶ月~2か月ほど掛けて、
木の性格を見極めて建てた後に、家の中心に木材たちが「締まって行くように」建築していきます。

曲がる方向が分かりやすい良い材料の事を「芯去り材」といいます。
芯を持たない材料ですね!これもなかなかお目に掛かれません!
芯を持たずにグレードが高いという事は「巨木」から製材しているという事です!

逆に、細い若木を製材すると元が細いので、どこでも「芯持ち」になってしまします。
ですので、芯持ち材押しのハウスメーカーはユーザーの知識の無さに付け込んで訴求してくるので、

本当に大嫌いです。そんな会社は潰れてしまえばいいと思ってます。
加賀
加賀

本当に木は奥が深く勉強するほど、ローコストの木の家はマズい。。。です。

ちなみに、あなたは展示場や住宅を見るときやってませんか??
→ 壁をトントン叩いて何かを確認する。

叩いてなにかわかりますか??

音で壁の中にある木の品質がわかりますか??
(既に叩いてなにかを確認していたらごめんなさい。)

うちの親父でも「壁の中に入っちゃったらわかんねぇよ」と
熟練の大工が言っているので「建売」や「安い家」は本当にブラックボックスを買うようなものです。
買って、住んでから、暑さ寒さ、地震をくらって初めてその住宅の性能がわかりますからね...
買ってしまってからでは本当に遅いですよ!!

何度も言いますが、そんな安い木のグレードの家でも
「長期優良住宅」「国の耐震基準最高ランク3」は普通に取得できる、
大変基準のゆるい国「日本」の家ですからね。

 

長持ちする家が欲しいときは、
前看板だけで判断しないようにこの記事の内容を理解してから検討してくださいね!

今後のお家づくりの参考になれば幸いです♪
ではまた^^

加賀

加賀加賀のプロフィール

記事一覧

世間で大手と呼ばれるハウスメーカーで家づくりのコンサルティングを10年以上行ってます。
年齢30代、妻、息子の3人家族
高校、大学と建築を学び、工業高校の教員免許もあります。
また、父(もうすぐ70歳)が現役宮大工で
僕が小さい頃から現場手伝いをしているので、
現場の知識も持った建築に特化し過ぎた経歴を持ってます。

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